心まで抱いて・・・。
今日は、天気が良いせいか、人がそれなりに沢山いる。

カップルや、親子連れとか・・・。

春の海とは、言えどもまだ冷たい。そんな事も気にしない郁美は、車から出ると海へ走りに行った。

「修二、海だよ~(^^)早く行こう!!」

「おい、そんな走ると転ぶぞ(笑)」

「平気②裸足になってみなよ?水が冷たいよ~。」

「そんなに慌てるなよ。服汚れるぞ。」

「良いから、早く(^^)」

郁美が手招きしてる姿が可愛くて仕方ない。

2人は、波うちぎわではしゃぎながら、遊んでいた。

何だか子供の頃を思い出していた修二と郁美。

この年でさえ、お城作ったりしてるし、気がつけば、

小さい子供達が2人の傍にやってきて一緒に遊んでる・・・。

こんなありきたりな空間が修二は、嬉しかった。

正直、昨日の出来事なんかすっかり忘れてた。

それ位、郁美といる時間が大事だし、楽しかったからだ。

「修二、じゃんけんしよう。」

「はあ?してどうすんの?」

「良いから②行くよ?じゃーんけーんポイ!」

郁美がパーを出し、修二がグーを出した。

「パーイーナーップール!」

「そう来たか(^^;)」

「へへー・・。行くよ!」

なんて可愛いゲームをしてる郁美。

修二が一番楽しんでるし(笑)

そして、かなり遊んだせいか小腹も減り、お昼を食べて、海辺を散歩していた2人。

修二の大きな手に繋がれた郁美。

こんなにも今、自分が幸せかと思うとドキドキが止まらなかった。

2人は、まだちゃんと付き合ってないというか、成り行きで来てると言う感じだった。

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