グレーの秘密
2
ふんわりとしたワンピース。サマーカーディガンは流行りのシャーベットカラーで合わせた。
くせっ毛のようで計算された巻き髪は鎖骨下で揺れ、自然に目線が胸元に下りる。
合コンなんて簡単だ。そう言いたいのを隠しているのだろう。女はおどおどしているのに、どこか堂々と頭を下げた。
「ごめんなさい、遅れちゃって」
こういう女は嫌いだ。先輩の誘いを断り切れず連れられた合コンだが、早くも帰りたくなる。
「マリエちゃーん。ハッシー元気?」
「元気過ぎてウザいくらいですよぅ。」
「ちょっと、マリエー。話してないで、あんた来るまで自己紹介保留にしてたんだから、早く座ってよ。」
「えへへ、幹事のくせにドジっちゃったよ。」
P大テニスサークルと言えば、合コンが盛んで有名だった。もっとも、俺がそれを知ったのは入ってからのことだったが。
くせっ毛のようで計算された巻き髪は鎖骨下で揺れ、自然に目線が胸元に下りる。
合コンなんて簡単だ。そう言いたいのを隠しているのだろう。女はおどおどしているのに、どこか堂々と頭を下げた。
「ごめんなさい、遅れちゃって」
こういう女は嫌いだ。先輩の誘いを断り切れず連れられた合コンだが、早くも帰りたくなる。
「マリエちゃーん。ハッシー元気?」
「元気過ぎてウザいくらいですよぅ。」
「ちょっと、マリエー。話してないで、あんた来るまで自己紹介保留にしてたんだから、早く座ってよ。」
「えへへ、幹事のくせにドジっちゃったよ。」
P大テニスサークルと言えば、合コンが盛んで有名だった。もっとも、俺がそれを知ったのは入ってからのことだったが。