Promise-約束-

『あーおーいっ!』

タバコの煙と一緒に愛しい君の声が私の名前を呼ぶ。

なぜかコウは自転車にまたがっていた。


「ん?どーした?どっか行くん?」
『ちげーよ。ちょいユウと約束してよぉ。葵後ろ乗れよ』

コウがめんどくさそうに私に言った。

「は?嫌だし!」
『いいから乗れって』
「嫌だ!」


こんなやり取りが5分も10分も続いた。


最終的にこの言い合いに負けたのは私。
しぶしぶコウの後ろにのった。


君の後ろに乗る亊−…


本当は嫌ぢゃなかった。

憧れだった。

心から嬉しく思ってるよ。

それゎ今でも変わっていないんだ。

これからもずっと…




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