愛馬-AIMA-
ジジはコビちゃんから離れると子ども達を集めて、もう帰るように言った。
「もう夜は遅いから帰りなさい。また明日来るといいよ。」
コビちゃんはジジと楽しげに話している子ども達を後ろでそっと見ていた。何故だか分からないが、少しばかり羨ましく思った。
コビちゃんこと南雲響子、素性を子ども達に伏せているのには大きな理由があった。
「あの、研谷さん。私明日早いので、もう子ども達連れて帰ります。」
少女13人がぞろぞろとジジの家から出て行った。
「あの…、研谷さん。」