18のシンママ
それから4ヶ月、私は家族と共に過ごした。誠を産んでからは一年間。
母と共に誠を育てた。
だから忘れていたのだ…彼を…。

『な、んで…また?』

私の体は、まだドクリドクリと血が沸き立つ。
怖くて、怖くて仕方ない。

『あー!!まぢ辛い』

私は、体育座りのまま顔を膝に埋めた。
憎むことが出来ない自分は、もっと馬鹿。

『忘れさせてよ…頼むから』

一人しかいないこの部屋に呟いたが、闇に消えていった…



逃げられたら凄く楽なのに…
あなたは、私の足枷。
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