君とあたしの距離、50㍍。
すぐ男に媚びるような、そんな
嫌な女たち。
あたしは愛想笑いで出来た、
そんな友達のような同級生の元を
さりげなく離れると、同級生であり
親友であり幼馴染である女の子、
有坂ひなの元まで駆け寄った。
「ひなー!おはよーッ」
「あッ、まゆりおはよ!
てかどうしたの?すんごい顔が疲れきってるけど」
「そりゃ疲れるよ…。理由、ひな分かる?」
「んー、まあ、大体は分かるかもね」
ひなはそう言うと、あたしと同じ
タイミングで、苦笑いをした。
そんなひなと一緒に、あたしは
中央昇降口前に貼ってある、
クラス表を見に行く。