幸
「なに・・・それ?」
「だーかーら、彼女がいたらちょっとはファンがおさまるだろ。」
利用されたの・・・?
なんで?
私なの?
「・・・じゃん。」
「あ?」
「だれでもよかったんじゃん!!!」
もう、私何言ってんの?
「は!?」
「なんで、私なの!?別に誰でもいいじゃん!!」
いいだしたらもう止まんなくて、気が付いたら怒鳴っていた。
「優奈!!」
愛理の声すら私の耳には届かない。
とにかくそこから逃げ出したくて、無我夢中で走った。