幸
ピリリリ
「ん・・・。」
あれから1日がたった。
あの後教室に戻ったら土田さんはいなかった。
午後の授業にもいなかった。
だれもいない隣がさみしかった。
「よしッ!」
玄関の扉を開ける前に気合を入れなおした。
久しぶりの一人での登校。
「おはよー!」
「あっ、おはよ。優奈大丈夫?」
愛理が心配したように私の顔を覗き込んだ。
「うん。ごめんね。心配させて。」
席に着いたけど、隣人はいない。
「・・・。」