幸
あれから8か月
今日は高校の入学式だ。
「おっはよぉー!!」
「おぉ、おは!」
こいつは愛理。
アイリじゃなくてエリ。
私の大親友。
親がいなくなってからもその前も愛理には幾度となく助けられた。
だから、愛理がいない人生なんて私には到底考えられない。
私が信用できるのは愛理だけ。
男にも興味がない。
「優奈ぁー!おんなじクラスだよぉー!」
「マジでッ!?やったぁー!」
愛理とは小学校のころからいままでずっと同じクラスだ。