《短》狼の中の狼Ⅱ


「訳分かんねぇよっ!!」


ボフンッと自分のベッドを力一杯殴る。

真希の家の玄関に立ち、真希と二人きりで楽しそうに会話をしていたのは、なんと例の数学教師、丸山だった。

俺は事情を聞く気にもなれず、情け無いがその光景を見た直後、反対側へ全速力で走った。

訳が分からない。


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