三番街の天才ランナー



「桔梗、ちょっとまってろよ。こいつらすぐにのすからよ」



ニッと笑ってヤンキー達に殴り掛かった輝男の背中はなんだかとても、広く見えた。



涙が頬をつたった。



私なんて、だれからも必要とされてないと思った…



だれも、私のことなんか守ってくれないと思ってた。



< 54 / 78 >

この作品をシェア

pagetop