三番街の天才ランナー



今の俺には本当に下心がない。



自分でも驚いた。



こんなかわいい女の子を前にしても下心ださずにいられることに。



みかんはずっと泣いている。



俺の腕の中でずっと泣いてる。



「翔、あのさ、ありがとう」



「ああ、いいよいいよ」



「ねぇ翔?…その、好きだよ」



ん?今好きって?



「なんて?」



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