不思議な出会い
始まる
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「うぁ〜
また今日も雨だよ…」
とうとう6月。文化祭の前に体育祭。
なかなか忙しい時期だ。
「おはよう」
「え!」
「あぁ、ごめん。
驚かせた?」
「なんだ、直哉先輩か。
おはようございます」
「誰だと思ったの?」
「いや…
知らない人が真後ろにいたのかと...」
「あぁそれはごめん。
ん?なんか元気ない?」
「あ、いや、
もうすぐで体育祭だなって思って」
「え?
運動好きそうだから体育祭とか楽しみにしてると思ってた」
「んー好きですよ?
好きなんですけど...体育祭はファンの子達が
いつもに増して凄くて…嬉しいけど」
「ああ、そういうことか」
「直哉先輩もじゃないんですか?
ファンたくさんいるし…
ほら、ハチマキとか!」
「ああ。
俺は最初から、好きな子には自分からあげに行くって言ってあるから。
みんな待ってるだけで何も言ってこないよ」
「なるほど!
それ良いですね!参考にします」
「でも亜実ちゃんにだったらあげてもいいかもな、ハチマキ。」
「え?も〜直哉先輩まで健吾先輩みたいなこと言ってからかわないでください!
あ、じゃあ私は朝練があるので。
また!」
「…ん、またね。」
(………
亜実ちゃんの特別な人って誰だろうな)