不思議な出会い
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「あぁ〜
水気持ちい〜な〜」
(さっき一瞬フラッとしたけど何だったんだろ…?
でもなんかちょっと頭がいたいような…?)
「亜実?」
「あれ〜?栞〜?
もう短距離終わったの?」
「えぇ。
相変わらず走るのは苦手だわ」
「あぁ… またビリだったのね〜」
「そう。…………?
ねぇ亜実、あんた大丈夫?」
「ん〜何が〜?」
「ちょっと体調悪いんじゃない?」
「え?」
「やっぱり悪いんでしょ。
何年の付き合いだと思ってるの?
知ってた?あんた具合悪くなると語尾伸ばす癖あんのよ」
「ん〜さすが栞〜」
「ほら、早く保健室行くわよ」
「ダメ!それはダメ!」
「何言ってんの。
具合悪いんでしょ?」
「ごめん栞。
部活対抗リレーにはどうしても出たいの……」
「あんたね〜…」
「お願い!ムリはしないから〜」
「………わかったわよ」
「うん、ありがと〜
じゃあ行ってくる!
これ終わったら保健室行くって約束するから!」
「ん」
………………………
「はぁ。ダメね。
私はとことん亜実に甘すぎる」