不思議な出会い

ーーーーーーーーーー

「ここ。
ほら、あの人だろ?
お前が朝踏んづけたの」

「そうそう!あの人だ!」

「で?どうすんの?」

「あんた後輩なんでしょ!
呼んでよ!お願いっ!!」

「はぁ〜? ったくよ〜」





「直哉先輩!ちょっといいっすか?」

「ん?
あれ?翼?
珍しいね………
あ。
(この子は朝の…)
あれ?翼の友達だったんだ?」

「あのっ!
朝はほんとすいませんでした!」

「え?」

「私、あのとき遅刻しそうで急いでて
ちゃんと謝ってなかったので…」

「別に気にしてないよ?」

「ほんとですか?
いや、本当にすいませんでした…」

「まさか塀を乗り越えてくる女の子がいるとは思わなかったけどね」

「あぁ…
よく男っぽいとは言われるんですが…
今日の朝は本当に遅刻ギリギリで...」

「ん、なかなか新鮮で面白かったよ
名前は?」

「あ
私、宮崎亜実です」

「亜実ちゃんかーよろしくね
俺の事は直哉で良いから」

「あ、はい、分かりました!」


「…………」
(亜実はただ先輩と話してるだけなのに..
なんかモヤモヤする....)

「おい!!そろそろ教室戻んぞ」

「え!?ちょっ...
まだ早くない?あっ....ちょ!!
すいません直哉先輩!
またいつかちゃんとお詫びするので!」

「ん、楽しみにしてるよ。」
(意外な接点だったな…
亜実ちゃんか。
うん、面白い子だな)
< 7 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop