キミだけを . .
ぷろろーぐ
『いつきぃー』
俺の名前をはにかんで呼ぶ
俺の彼女
――― 雛森 瞳 。
俺はとても愛しくなって
瞳の頭を優しくなでた。
『ん…っ』
気持ちよさげに目を細め
顔を赤らめる。
――― 好きだよ 。
『っ…』
この言葉を言うと
これでもかってくらい顔が赤くなる。
『瞳もだよ』
照れながらも俺に抱きついて
声をかけてくる君。
――― ほんとに愛しかった。