恋日和
トイレを出ると、レジの方を覗いたけど、誰も居ない?

「新人さん!よろしくね」

出てすぐ右にある商品棚から、ひょっこり出てきたのは、まさしくヨウさん!!

「・・・・・っっっ!!」

いくらなんでも、いきなりすぎるよ。

「トイレ綺麗になった?」

笑いながら、近づいてくる~!

「どうしたの?」

思いっきり下向いちゃった。

上から降ってくる声。

ずっと、聞いてた声。

近くで聞くと、今までよりちょっとだけ高く聞こえる。

「いらっしゃいませ~」

ヨウさんの声につられて・・・・

「いらっしゃ・・・」

誰もいない。

「やっと、顔上げたね。俺、生田 葉(イクタ ヨウ)よろしく!」

差し出された右手は、想像してたより、大きくて、ゴツゴツしてた。

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