恋日和
ドコに行くのか、教えて貰えないままバイクは走る。

初めてのバイクは意外に恐くて、腕に力が入った。

途中のコンビニで、休憩。

「寒くない?」

「全然!葉さんの背中、温かいから、平気です」

「そっかぁ〜?」

目の下を擦る。

少し前に気付いた、照れた時のクセ。

きっと自分でも、気付いてないはずだから、嬉しい。
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