狼少女の恋愛。


私たちが向かった先は
アクセサリーショップ。
那月にしては珍しく、
自分からこーいう所に
行きたがるなんて。
何年ぶりだろ。
…来た事無いんじゃない?

「ねー何で
 来ようと思ったの?」

周りには女の子ばかりで
後ろをついてくるように
歩く那月に話しかけた。

「別に。」

相変わらず、
興味無さそうだな。
ホントなんでだろ?

私はイヤリングあたりを
物色する。
穴はまだあけられないから
気分だけ、ね。

「ねー那月
 コレ似合う、か…あれ?」

後ろにいたはずの
那月がいない!

慌てて見渡しても
女の子しか居なくて、
頭一つ分高いはずの
那月が見当たらない。

どぉしよ…。

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