狼少女の恋愛。
3章 信じる心。

夕焼け。



走りついた先は
…小学校。

何故私は
ココに来たんだろ。

よりによって、
那月との思い出が
たくさんの場所に。

誰もいない校舎には、
教師さえも知らない
抜け道があった。

体育館裏、図書室前の
窓の下の格子戸。
ソコは長年在校生によって
守られているはず。

…やっぱり。

ガコッと
金属音を高鳴らせながら
戸は開いた。

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