死神の邂逅


とか言いつつ、今の服装は少なからず五十鈴の好みが入っていた。


布と布を黒い紐で繋げて、変形型のミニスカートの上からパレオを巻き付け、左足だけを布の隙間から出している重ね着ファッション。


ゴスロリとパンク系の中間か、赤と黒を基調としたスタイルはかなり独特であり、なんとも情欲をそそる。


無論、着ている当人は男を惑わすためではないと言うのだが、背中部分の布をぱっくりあけて、それを紐で交差結びしていれば、問答無用でいかがわしい目線を向けられることであろう。


今も正にそんな状況――目は包帯の奥でもあからさまたる態度で男は五十鈴の相手をする。


「指ねえのが最悪。っていうか、ダメだ、ギンギンにする体力ねえよ。どうにもなぁ、すっげえやりてえのに、死に間際じゃやっぱ不能になっちまうのかよ。あー、生き地獄って言葉の意味を初めて知ったぜ」


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