死神の邂逅


「俺を普通と見んなよ、五十鈴ちゃん。俺は最強なんだぜぇ」


「ボロボロで言っても説得力はないな」


「いやいや、それでも“俺を倒せるのは俺ぐらいなもん”だ。

こーなっちまったのは、俺が強力すぎただけの話。ただまいった、マジまいった。惚れ惚れするぐらいに、やっぱ俺は最強だったわ。

この“呪い”は、俺のだからこそ解けねえ。なんせ俺、“絶対に死ぬよう”に呪いをかけちまったから」


「呪い……?」


「五十鈴ちゃんは俺好みだから教えてやんよ。懇切丁寧に、アフターサービスのチップとして教えてやる。

ああ、そうだ、呪い呪い。そうして今の俺にかかってんのは、人を呪い殺す、いっちゃん危ないもんなんだよ」


< 16 / 85 >

この作品をシェア

pagetop