死神の邂逅


「だから殴るだけじゃ、俺の怒りは収まらなかった。殺意だよ、こりゃあ。今でもあいつ殺してえわ。

すっげえボロボロのメタメタにして、泣きながら殺してくださいっつーまで殺し尽くしたかったわけだが……」


そうなっているのはお前じゃないのかという五十鈴の疑問が出る前に、藤馬は続けた。


「そのための呪いよぅ。呪術師なんてメじゃねぇ。俺は“呪いを作る”。好きなことできる呪法師なんだよ。

時間が来るまで死ねない呪い――どんな痛がったっても死なない呪いをかけられるんだが、チッ、くそがっ。あー、あのクソ野郎おぉ!」


がなった藤馬は迫力あっても、話を聞いていた五十鈴にしてみれば、負け犬の遠吠えと受け取れた。


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