死神の邂逅


「どんな連絡手段だ……。ああ、魔術師か、お前」


「ちげえよ、魔術師じゃねえ。言ったじゃん、俺は呪法師。じゅ、ほ、う、しぃ」


「魔術も呪術も似たようなものだがな」


藤馬の中ではどんな括りになっているのか、ともあれ、五十鈴は藤馬の懐をまさぐった。


「うおっ、容赦ねえっ」


「変な声をあげるな。ああ、これか」


藤馬の血がついた手を引き抜き、指で摘まんだ折り紙の束。


手のひらもない小さな四角形だ。それが買った時のままであるようにフィルムの袋に入れられていた。


「なるべく俺の血がついてないのにしてくれ。真ん中あたりならまだ滲んじゃねえと思うし」


藤馬の血を服で拭き取り、五十鈴はフィルムに入った折り紙の束を全て取り出した。


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