死神の邂逅
白々しいと思った。
助けろと言った口から、今生の願いだと同情を煽ることを言われても何も感じない。
ただ聞きたいことはあった。
「……」
話すには“この状態では無理か”と五十鈴が左目を閉じた。
そうして開けた右目。長いまつげに相応しく、細く切れ長な人の眼を垣間見た瞬間。
「へえ……」
そこにフクロウはいなかった。
いたのは身長が高い女。やけに細くスレンダーな、体の凹凸が浅いのはともかく、色気はあった。
へえと口にした男だが、口笛でも吹きたい気持ちになる。
賞賛だ。
「いい女じゃねえか。バックで突きたいぐれえの、プライド高そうな女だねぇ」