初恋メモリアル
その時・・・

ガラッ

教室ドアが勢いよく開く。


「原口?」

なんとそれは、寺坂くんだ。

「あ、これは・・・」

私は、寺坂くんの椅子を急いで入れながら言った。

「消しゴム・・・が机のしたに落ちちゃって!」

とっさに飛び出す嘘。

顔が赤くなっているのが自分でもわかって、私はうつむいた。

恥ずかしい・・・

「じゃあね。」

私が鞄を取って帰ろうとすると・・・
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