初恋メモリアル
「原口!」

寺坂くんが私を呼ぶ。

顔をあげると、目の前には真剣な顔。

「1つ聞いていい?」

「う・・・ん。」

なんだろう?

「おれ、原口に嫌われてる?」

え?

私が寺坂くんを嫌い?

そんなことないのに・・・

考えている私を見て、返事に困っていると思ったのか、寺坂くんは、

「いや。ゴメン。やっぱいいや。忘れて。」

と言って頭に手をやった。

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