初恋メモリアル
ううん、違う。

私は、寺坂くんのことが嫌いじゃない。

嫌いより、もっと・・・

「好き。」

あ・・・しまった。

声に出ちゃった。

「え?」

寺坂くんは驚いた顔で私を見ている。

「あの・・・友達として!友達として、好き。」

私は急いで言い直す。

たどたどしい言葉しか出てこない。

でも、伝えておかなくちゃ。

嫌いじゃないよ、って。
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