花畑の中で
織田さんに膝をつき顔を下げる。

「……面を上げよ。」

ゆっくりと顔を上げた。

「今宵は婚儀……宴となる。楽しめ………。」

着心地のない笑顔を謙信さんに向けた。

「おめでとうございます。美沙姫様…御大将。」

一礼して去っていく。

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