花畑の中で
言ってしまえば嫌いになってくれる。

そうすれば楽になれる。
あなたをを殺すために私はここにいるの。

「……私は春風美沙よ。あなたの知る美沙じゃないわ。もっと遠い……未来から来た者よ。」

私は織田さんの顔をじっと見る。
嫌われたいと思うくせに嫌いになって欲しくないって思う。

唖然としていた織田さんだけど突然笑いだす。

< 164 / 218 >

この作品をシェア

pagetop