花畑の中で
「……側にいろ。」

言葉を失うということはそうゆうことなんだ。

織田さんは淡々と言葉を続ける。

「……美沙がいない……2週間は色がない世界といっても過言ではない……つまらない日々だった。美沙が側にいるとき、見ている世界が変わった。」

私を抱き上げた。

ふわりと浮く感覚。

「やはり痩せたな……以前より軽い。」

私は落ちないように手を織田さんの首に絡めた
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