花畑の中で
最終幕

*第8話*

あの監禁された日から数週間がたとうとしていた。

濃姫さんは城を出て、故郷へ帰ったらしい。

織田さんもあのしつこさには嫌気がさしたらしい

そして私たちは穏やかな日々を過ごしていた。

「……美沙。いいか……??」

襖ごしに聞こえた。

「……織田さん??どうしたの??」

すっと開いてくる。

手には長細い立派な箱を手に持っていた。

「……何それ??その箱。」
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