俺様攻略方~完成させる私の手で~
-茜Side-
やっと終わった~!!!
あの校長の話長いから途中寝てる子多かったしww
よく長々と聞けるもんだ。優等生は…
それに比べ私は…頭も良くないし、身長は小柄な女子と比べれば、のっぽさんだし……友達だって、唯一いるのが、「 神無月 夏美 」。
中学校からの友達★
未夏がいてくれたから、私は生きて来れたようなもんなんだ…
夏美はどっちかっていうと、私よりしっかりしてて小柄だしめちゃくちゃ可愛い。女の私でも惚れるくらい…
私と夏美が並ぶとカレカノ!?って言われる。
私、彼氏かよって!!!!
思うけど構わないよ。夏美が居てくれれば…
「 お~い……茜…??…どした? 」
ほら。いつもこうやって心配してくれる夏美が大好き☆
私は夏美に抱きついて甘えた。
そしてふと前を見ると、あいつが笑ってた。
壁にもたれて偉そうにね…
「 ……………何よ……? 」
教室の中がしーんとするなか、私は呟く。
そしたらあいつは近付いて来て、こう言った。
「 さすが馬鹿。やることは幼稚園児だな。昔から変わってねぇなぁ… 」
とクスクス笑いながら教室を出て行こうとする、あいつに腹が立って…
「 待ちなさいよっっっっっ!!!!!!! 」
再び静まる教室。
夏美から離れあいつの側に言った。
「 初対面の人によく馬鹿呼ばわり出来るよねっっ!?本当にありえないっっ!!何様?……犬とかキスとか本当にっ正直迷惑なんだよねっっ!!!!」
はぁはぁとしながらも伝えたい事を言い捨ててキッとあいつを睨む。
「 ………………覚えてろよ。絶対、お前をおとす!!」
悪戯っぽく笑いながら私を見る。
負けず嫌いな私は言う。
「 やってみなっっ!!!!……私があんたを攻略して見せる。」
ビシッと指を指してはドヤ顔して。
「 ………んぁ?……攻略??……してみろよ。お前の手で 」
「 上等よ。 」
迷いもなくそう決めた。
それこそが私。
やっと、自分を見つけれた気がした。
ここからSTARTだ。