りぼん結び。




「はぁ・・・。」



結局昨日の直哉の言葉が気になってしまい、私は一睡もしないまま朝になっていた。



憂鬱な気持ちのまま、私は学校に向かった。



学校について、教室のドアを開けた途端にみんな視線がなぜか私に向けられていた。



「・・・?」



・・私、なんかしたっけ。





すると、ものすごい勢いで千夏が私のところに来た。



「若菜、おはよう!ちょっと、来て!!」



もの凄い形相で言っていたので、私はつい頷いてしまった。



「え、あ、うん。」




連れて来られたのは、屋上で。



私と千夏はベンチに腰掛けた。




「・・千夏?どうしたの?もうすぐ、授業はじまっちゃうよ?」




私がそう言っても、千夏はまだ黙ったままだった。




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