りぼん結び。
バシッ
「・・え。」
「送ってく。」
彼の言葉以上に握られた手に驚きを隠せない___。
懐かしい思い出が込みあがってくる
「・・いっいいよ。悪いし!」
「彼氏なら・・当然のことだろ?」
・・”彼氏”なら
なんで、浮気するの?
彼氏なら
なんで、私を見てくれないの?
「ほら、行くぞ。」
「・・うん。」
その右手は・・
きっと、いろんな人と触れ合ったんだろうな。
「なぁ、昨日誰と一緒にいた?」
「え?」
彼は足を止めた。
いつの間にか、私はコンクリートの壁に追い込まれていて____、
目の前には
彼の整いすぎた顔。