りぼん結び。


すると彼女は眉間のしわをよせて、私を睨んだ。

 

「・・私、その事故の記憶・・ないんです。」



いきなり話し出した私に、は?と彼女はさらにしわをよせた。


「だから、こうやって直哉と出会えたのだって付き合えたのだって運命だって思ってる。・・直哉が、私を恨んでいたとしても、復讐をしようとしていても喜んで復讐されますよ、私。」




昨日の夜、私が決心した決意。


それはどんなことがあっても、直哉にきちんと想いを伝えること。


それで直哉にきちんとふってもらうことだった。



「私・・直哉のこと、本気で好きなんです。だから、私は振られるまで絶対に彼の傍を離れません。」


< 171 / 194 >

この作品をシェア

pagetop