りぼん結び。

直哉に･・聞こえたら。


って、私のことなんか気にするわけないか。


チラリと直哉の方をみてみると･・やっぱり女の子といちゃついていて、




･・見るんじゃなかった。




「ふっふっふ♪」


「ち･・千夏、どうしたの？」



なぜか不気味に笑い出した千夏。


「いいのよ、わざと大きな声だしたんだから。」


「え。」


「大野に、聞こえるようにね？」



そういって、得意げにウインクをした。


か、可愛い･・ってそんなこと思ってる場合じゃなかった！


「なっなんで!?」


「･・やきもち。妬かせてみたくない？」


「･・え。」


「あの無愛想な顔が、どんな風になるのか･・見てみたいんだよね。」


「ええぇぇぇ!?」



なにをいってるんだ、千夏ちゃん。


直哉が、私なんか･・気にするはずないし。



「む･・無理だよ。」