ヴァンダルシアン~偽りの騎士団~
序始
そこには 、一つの大陸に二つの国があった。

国の名はアルカトスとジェンドール。

一つの聖剣を巡り、永き戦いに明け暮れていた。

およそ一万年前、まだ一つの大陸が一つだった頃、双子の子供が産まれた。

国王は双子が大人になったときにと二人が王位を継がれるようにと国を半分に分けた。

後にその双子にはアルカトスとジェンドールと名付けられた。そして二人は同じ女性を愛してしまう。彼女の名前はヴァンダルシア。

ある日ジェンドールはどうしてもヴァンダルシアを手にいれたくてアルカトスをなきものにしてしまう。

ジェンドールはこれでヴァンダルシアを手にいれたと思った。

しかし、そう簡単にはいかなかった。

ヴァンダルシアはアルカトスを愛してた。アルカトスの死を前に彼女は投げ悲しんだ。

ジェンドールはそれでも彼女を愛していた。

やがて二人は結婚した。

しかしアルカトスを裏切ったと思った罪悪感にヴァンダルシアはアルカトスの形見の聖剣で自分の胸を突き刺した。

ジェンドールは凶変したように軍をあげてアルカトスの国を攻めいった。

だがジェンドールは聖剣を手にした騎士に殺されてしまう。

騎士はその聖剣にヴァンダルシアと名付け、悲劇を繰かえなぬようにアルカトスに奉ったという。


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