その猫、取り扱い注意
最後のメールからして相当の殺意が芽生えてるような。あれ、今何時だっけ。
起き上がろうと身体を起こすと、チアキくんが起きてしまった。
「ん…ユミちゃん?」
「チアキくんおはよう。びっくりしないでね?今、午後3時30分だよ」
「ふぅん。そうですか」
もう6時間目が終わりそうなのにけろりとしているチアキくん。
いつもの彼らしくないと思いながらも、口には出さないでおく。
「ごめんね。あたしのせい、だよね?」
「…何言ってるんですか。僕が勝手に傍にいただけですよ」
「そっか。ならいいけどチアキくん優等生だからさ心配しちゃって」
「誰が優等生なんて言ってたの」
普段聞き慣れない敬語じゃない彼に違和感を抱いた。