その猫、取り扱い注意
助けて欲しいとSOS
あたしの幼なじみは男の子です。
目の前に立つ彼は王子様でもヒーローでもない。
一人の男の子。
チアキくんはちゃんとあたしに伝えてくれた。
だから、あたしも向き合わなきゃ。
「……」
「……」
いざ、決心してもなかなか口が開かない。緊張する。足が震える。
それを察した彼はちょっと外出ましょうか、と提案してくれた。
助け船かな。チアキくんの優しさに涙が溢れそうになるのを堪えた。
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