その猫、取り扱い注意
助けたいなら馬鹿ハヅキと喧嘩してる場合じゃない。早くユミの元へ行って元気付けないと。
なんて声かけたらいいか分かんないんだよね。
頼りない友達でごめん。
ハヅキにパンチしようとしたが、結局殴る気になれなくてため息をつく。
見ててもどかしい。あの4人。特にイツキとユミは。
なんていうか客観的に見て、2人共素直じゃないのよね。もっと自分に素直になればいいのに。
「ねぇ、チアキとナナは辛くないのかな?」
チアキとナナは皆の気持ちを知ってるんだよね。
真実を知ってるなら絶対辛いはず。
「そうだよ。本当はかなり辛いんじゃない?解放してあげたいと思うよ」