その猫、取り扱い注意




嫌いなユミちゃんを追いこんで、それで、あたしは満足なのだろうか。


目が眩みそうな青空の下であたしの心は空と似つかず、どしゃ降りの雨。


ユミちゃんに何か嫌がらせをしようと考えた醜い自分。


いくら化粧で自分を隠したっていくら可愛い服を着たって彼が振り向いてくれるはずがなかった。


ユミちゃんとイツキを引き離したくてやってたことは全て悪い意味で自分に返ってきた。


本当にあたしはユミちゃんが嫌いなの?




< 74 / 105 >

この作品をシェア

pagetop