その猫、取り扱い注意
見てるだけで苛々した。
イツキの彼女のユミちゃんが妬ましくて以前あたしが彼の隣だったのにどうしようもなく羨ましかった。
どうしてあの子なの?
どうしてあたしじゃないの?
「馬鹿じゃんあたし。選んでくれるはずない…」
こんな酷いことしてるん
だもん。
止められなかった。
自分の思いばかり考えて周りのこと、考えてなかった。
ぽろりと涙が頬を伝う時にはユミちゃんの前にあいつが現れていた。
全部、やり直そうか
(君には完敗だよ)