その猫、取り扱い注意




え、えええ!?


ムカつくだけでって…あたし、彼女達のこと知らない。


驚いて声を出せないでいるとリーダーらしき女の子が腕を組みながらあたしに近づいてきた。



「ふん。これ、見たら生意気な口利けなくなるよ」


「けいたい?」


「自分の目で確かめたらどう?」



他人の携帯を勝手に開いていいのだろうか。


うーん。


確かめたらって言ってるんだからいいんだよね。でも、開けにくいよ。


もたもたしてるうちにリーダーさんが渡して来た携帯を奪われてばっと待受画面を見せられた。


一瞬だけ、呼吸するのを忘れかけた。




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