その猫、取り扱い注意




好きでたまらなくて、でも、嫌いになりたいのになれなかった。


結局、あたしはイツキくんが好きなんだ。



「…うん」


「今更なんだよって思って聞けよ?」


「うん」


「お前のことが好きでたまらないんだけど」


「……」


「ナナに脅されてて、チアキのファンにあの写真ばらまくって」


「……」


「ただ、ユミを守りたかった」



何度イツキくんのことを想って泣いただろう。




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