あなたが居たから…
体育の時間 着替えて授業までの間に、チエと話している小柄な女の子がいた。その女の子はチエと話しながらあたしを見てた。チエもあたしの方を向き、手招きをした。あたしが近寄っていくと、チエが『この子アヤ』アヤは近寄ると余計にちっちゃい事が良くわかった。そしてアヤが急にあたしに『惠ちゃんでしょ!石田と付き合ってた。アヤ溜まり場によく来てたナオキの彼女なの。アヤと惠ちゃん何回か溜まり場で逢ってたんだよぉ。アヤ惠ちゃんにタバコあげた事もあったし!覚えてない?』って言った。あたしはその言葉でアヤの事を思い出した。あぁ あの時のタバコくれた子だぁ。アヤは『同じ学校だし、仲良くしてねっ』って言ってきた。あたしはキヨシと付き合ってた事を知ってる人には少し警戒してしまう。それもキヨシの友達の彼女のアヤはとくにそうだった。でもそれを隠して『あたしこそ 仲良くしてね』って言った。