あなたが居たから…
アヤの質問にあたしは絶句した。別れるも何も勝手に別れらたんだから、『別れたの?』って聞かれても『捨てられたんだよ』しか言いようがなかった。そしたらアヤが言った『捨てられたのは、違うでしょ。だって石田、惠の事めっちゃ好きだったんだよ。でも家に電話しても、出てくれなくなっていきなり逢えなくなって、なんで嫌われたんだろうって悩んでたって、ナオキからアヤ聞いたもん』『それに、気を紛らすために片っ端に女かえて、荒れてめちゃくちゃだった』ってアヤは言った。あたしはその話を聞いて切なくなった。キヨシがそんなにあたしの事思っていてくれてたなんて…。そうだね。付き合ってて最後に逢った日『また連絡するから』って言ってたもんね。でも電話かかってきても、お母さんが電話に出してくれなかったから、連絡とれなくなって、逢えなくなったんだよね。あたし全部キヨシのせいにして、新しい彼女出来たから、勝手に捨てられたと思ってた。