あなたが居たから…
昼休みが終わって、教室に戻った。でも授業が始まっても、アヤから聞いた事が頭を離れなかった。キヨシはあたしに嫌われたと思ってた。キヨシも傷ついてたんだ。でも だからって、お金で先輩達にあたしを売った。それはなんで?それだけがわからなかった。午後の授業が終わり。あたしはアヤのクラスに行った。そしてアヤに『話があるんだけど、今日時間いい?』って聞いたら、『17時までならいいよぉ。17時からはナオキと逢う約束だから』って笑顔で言った。放課後ひとけのない体育館の階段に2人で座って、聞いた『昼休み言ってた事ホント?』『ホントだよ!アヤが嘘ついてもしょうがないじゃん』って言った。そしてあたしはアヤに『アヤはどこまで知ってるの?知ってる事全部教えて』って言った。そしたらアヤは『ヨシミ先輩らの事はショックだったろうね…』って言った。アヤ知ってるんだ。あの思い出したくないあの事まで…。
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