あなたが居たから…
そしてその瞬間信じられない事が起こった。隣に座ったあたしに、キヨシはキスした。あたしは男の子を好きになった事もないのに、今 キスされている。しかも口の中に舌が入ってきて、ディープなキスを…。
あたしは何が起こったのか、しばらく放心状態だった。そんなあたしにキヨシは言った『俺と付き合おう』って。この子は何ゆってるんだろ。だって、キヨシはシオリの彼氏じゃん。なんで、あたしにキスするの?なんで付き合おうってゆーの?そんなのおかしい。でも そう思うあたしの心の中にキヨシという存在が入ってきた事にも気付いた。あたしもしかして好きになっていってるかも。でも その時シオリの顔が頭をかすめた。そして我に帰ったあたしはその場所から逃げ出した。夢中で走ったあたしの口の中は食べてもいないのにポテチのコンソメの味がした。あたしの初めてのキスの味はポテチのコンソメ味だった。
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