あなたが居たから…
汚れて堕ちる
呼びつけられたあたしは父の事を恐れながら聞いた。『何?』そしたら父は『お前バイト増やせ。』『何で?』『お母さんがサラ金から金借りて、利子がついて借金が300万になったから、この家で働けるのは、おまえしか居ないだろ?だからおまえが働け。学校は辞めるなよ。世間体があるからな。』って言った。『今のバイト毎日入っても、そんなにお金にならないよ』って言ったあたしに『おまえは女だ。女に生んでもらって、これまで育てて来てもらったんだから、女である事を生かせろ。女なら稼げる仕事はいっぱいある。それにおまえは知らないと思ってたかもしれないが、友達はみんないい噂を聞いた事がないヤツばっかりだ。誰か金になる仕事知ってるヤツ要るだろう』と言われた。あたしは信じられなかった。あんたあたしの実の父親だよね…。あたしは心の中で問いかけた。